フランスで連行される女思い起こせば、私の年越しは決まって「年越しソバ」であり「紅白」であった。 眠い目をこすりながら 「行く年来る年」を見て、家族に「明けましておめでとう」というのが 私の年始のスタートであり、旧年への別れの挨拶でもあった。 それが去年から年末年始は海外で過ごすのも悪くないかも?等と思いつき 去年はパリで新年を迎える事となった。 もちろん、仕事の為、フランスへ訪れたのだが まさか、警察に連行される羽目になるとはこの頃思いもしなかった。 12月31日の私とコバンザメそしてその他メンバーは、日本人として 年越しはやっぱ、「蕎麦」を頂かないと。という話になり ホテル近所にある和食レストランで「年越しソバ」を食べる事とする。 メニューは ・蕎麦(冷・温) 10ユーロ ・鴨ソバ 18ユーロ とあり、非常に高い!と思ったが、 「蕎麦を無くして新年あらず。」と コバンザメが意味深な事を言うので、18ユーロはかなりの痛手だったが 結局鴨南ソバを頂く事とした。 見よ!この油! 体に悪そう・・・ 食事を終えてもまだまだカウントダウンまで数時間、暇がある。 宿泊先のHOTEL LUTETIA では、今夜は年越しクラブナイトなので 遊びにいらしてくださいね。と言っていた事を思い出したが 初めての年末年始をシャンゼリゼで過ごさないと・・・と、 又もコバンザメ様のご指示により23;30までホテルで休憩し シャンゼリゼでカウントダウン、その後ホテルのクラブナイトに行こう!という段となった。 そうとなれば、部屋に戻って仕事をしてから 年を過ごそうと机に向かう私に対して、小判ザメ様は思いっきり 「紅白歌合戦」を鑑賞し、今年の小林 幸子の衣装はどんなだろう?と 今年は「中島 ミユキ」も出るんだって!と一人ワクワクしていた。 この日記を読んでいる皆様には くれぐれも、この時私は仕事をしていた事をアピールしておきたい・・・ さて、時は間もなく23:30。 そろそろ出掛けないと年越しコールに間に合わなくなる! コバンザメは幸子に満足したのか?ミユキに満足したのか? 半目・半笑いで寝ている。 ああ・・・彼女の人生が心底羨ましい・・。 サンジェルマンデュプレにある私達のホテルからシャンゼリゼまで メトロでそう遠くないのだが、 今日が大晦日なのを計算に入れていなかった!! 来る列車来る列車、足の踏み場もない程ギューギュー状態のメトロは 満杯になった人々をただただ運ぶ、 ベルトコンベアーへと化している。 しかし、ここでひるんでしまっては、 楽しみにしていた「カウントダウン」に間に合わなくなってしまうし 小判様が後からぶつくさ言うであろう。 そして、張本人の小判は 「いいよ!いいよ!絶対!入れない、無理だよ~! 私だけ次のメトロに乗るから先に行っててよ~」と言っている。 間に合わなかったらうるさいくせに意外に気の弱い事を・・・。 こうなったら、小判を盾にして、 強行突破で無理やり乗り込む他ないな!と判断した私は同行男性人にアイコンを交わし乗車に成功する・・・が 先に乗っていた、フランス人を押し倒しての乗りこんだ為 先頭のコバンザメはかなり嫌がられてしまったようだ。 まぁ、細かい事は気にするでない。 プラットホームにいる乗客全てが このメトロに乗り込む事だけに、生涯をかけ、戦いを挑んでいるから、 お互い様なのだ。 混みに混んだメトロは私達を、会場5分前に無事送り届けてくれた。 どの出口からだっただろうか? 人込みに紛れ、あふあふしながら 地上の賑わいを感じた場所は丁度「ビィトン」の前あたりで ジャンぜリゼの中央を位置していたかのように思う。 目の前には高さ6メートル以上はあるであろうステージがど~んと あり、人々が何やら わさわさ活動している。 カウントダウン3分前。 周囲にはドイツ人・イタリア人・アメリカ人・南フランス人 等の観光客がシャンパングラス・花火もを持ち 年始を迎えるその瞬間を 今か今かと待ちわびていた。 しかし、あんな新年を過ごすとは・;・・。 同行者 金太郎氏 明日へ続く。 ジャンル別一覧
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